行財政は「フルコスト」がわからない

東洋大、南学先生の最後の授業。
イギリスのPPP視察でご一緒したのが、もう何年前か・・
懐かしいです。
イギリスではPFIが終了しましたが、
その実際の背景を省庁や自治体を回って、
直接話を聞きに行き、大変勉強になりました。

ともあれ、南先生は、
いわゆる「とにかく無駄をカットしろー!」
系の方ではなく、
ちゃんと正確なコスト把握をすることが、
行財政管理の基本であると何度も教えてくれました。
正確な数値が根拠にならないと、
事業の妥当性判断がわからなくなってしまうからです。

でも、役所の予算書は、
事業費と人件費や管理費等のその他が、
別々の項目で記載されるフォーマットになっているため、
フルコストの把握が非常に困難です。

実はとっても大事な視点です。
組織が大きくなればなるほど見えなくなるので、
まずは自治体から真の見える化をしたいものです。