【接触確認アプリ、自分だったら陽性登録できるか?】

新型コロナウイルス感染症の陽性者と、半径1メートル、15分以上接触した可能性を確認できる、「接触確認アプリ」。もうインストールされました?AppleもGoogleも協力し官民連携で作られた、スマホ内で省電力で動作するアプリです。

日本大学からは、40%の人がアプリを利用し、通知を受けた人が40%外出を控えれば、感染の拡大を半分程度に抑えられるとの試算が出ており、広まれば効果もあるようです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200731/k10012542861000.html

ただ、このアプリのダウンロード数は7月末で996万件で、まだ約8%ほどの普及率。これも低いと言えば低いですが、もっと低いのは陽性登録者です。
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2007/31/news152.html

7月末時点での陽性者登録数は、たったの76人。。1億2千万人いるなかで、陽性登録者に遭遇するのはなかなか難しいですよね。
https://japan.cnet.com/article/35157557/

ともあれ、このアプリが機能発揮するためには、
・みんながそのアプリをインストールし(←今ここ)
・陽性になったらスマホで陽性登録をし
・外出時にはそのスマホを持ち歩きくことで陽性者だとBluetoothで発信する
ことが必要なわけです。

感染者ゼロだった岩手県でも、ついに感染者が出てきましたが、「自粛警察」という言葉が生まれるくらい、同調圧力の強い日本で、果たして「陽性報告できるムード」が生まれるでしょうか。実際に、陽性者が身内や職場から出たことで、誹謗中傷や嫌がらせがあり、中には引越したケースもあると聞きます。
https://www.asahi.com/articles/ASN813J27N70ULUC00B.html

会社、学校、地域、、自分の属するグループ内での1番目になることを皆が気にしている状況です。個人情報や位置情報を取得しないシステムだと言っても、行動範囲が狭い人ほど特定できる可能性は高く、やっぱり陽性だと自ら発信するのは勇気がいる。

現実的には、「陽性反応が出たら隔離」という同調圧力が渦巻く中で、アプリで陽性登録をしたスマホを持って出歩く人が果たしてどれくらいいるでしょうか。

積極的に夜の街で濃厚接触しまくるという自業自得な人もいれば、たまたま感染してしまう人もいるなかで、アプリが有効に活用されるにも、犯人探しをするようなムードを無くしていきたいものです。