こんにちわ☆
目黒区議会議員の山本ひろこです。
素敵な光景ですよね!視察当日は、佐賀市バルーンフェスタの初日だったのですが、残念ながらすぐに熊本に移動する予定であったため、見学できず・・(T ^ T)
今回は、行政視察で伺った、「佐賀市スーパーアプリ」がとっても良かったので、その行政視察レポートを共有します。
佐賀市スーパーアプリ視察報告
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調査の目的
佐賀市は、「デジタルの力で生活を良くしよう」という新市長の政策に基づき、行政と市民間のデジタル接点を強化するため「スーパーアプリ」を導入し、2023年6月にリリース。人口22万人、約10万世帯の佐賀市において、アプリのダウンロード数は5万8千件に達しており、市民の3分の1が利用している。本視察では、アプリの特徴と、導入経緯、今後の課題などについて調査した。
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佐賀市スーパーアプリの概要
- 目的: デジタル技術で市民生活の利便性と幸福度を向上
- 機能: ごみカレンダー、図書館カード、観光情報、防災情報、施設予約システム、地域イベント案内、デジタル市民証など、多機能なミニアプリを統合
- 特徴: ミニアプリへのシングルサインオン、インターフェースの視認性向上、使いやすさを重視したUX設計
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アプリの特筆すべき機能
- デジタル市民証機能
- QRコードによる避難所やイベントのチェックインが可能。名簿作成の手間がかからないうえ、個人情報管理面でも安心。
- 市民の安否確認を支援し、情報管理の安全性も確保
- 図書館カード機能
- 図書カードを複数登録可能で、子供の分も一括管理
- 返却日が近づくとプッシュ通知が届く
- 防災情報
- 浸水状況と避難所の空き状況の連動表示で迅速な避難を支援
- デジタル地域振興券機能
- 地域振興券の配布でアプリダウンロードを促進するキャンペーン
- スマホ講座を通じてデジタルデバイド対策も実施
- みんなの掲示板
- 市民がイベント情報やおすすめ情報を投稿できる双方向コミュニケーション機能を提供
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開発・運用の工夫と課題
- 開発体制とコスト: 初期費用に2億7千万円(一般財源7500万円)、運用保守費は年間3500万円。アプリ開発には、Code for Japan(日本最大のシビックテック団体)や、UI(User Interface)デザイナーが定期的に参画し、ユーザーの使いやすさを追求した。
- 効率化と共有の仕組み: 開発したシステムを佐賀市単独の物とせず、共有可能とし、他自治体にも利用してもらうことで、システムメンテナンス等の運用コストを削減可能な仕組みにしている。もちろん、システムはミドルウェアまで共有しても、アプリやデータは別々に管理するため、個人情報まで共有されることはない。これにより、0からスクラッチ開発する膨大な費用と時間が節約でき、アプリのカスタマイズや取捨選択も可能。非常に利便性の高い仕組みとなっており、既に九州の2自治体にも導入が決定している。
- 運用課題: デジタル市民証をもっと活用したいが、作成件数が未だ18722件と少ないため、まずは発行数を増やしたい。
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効果検証と今後の展望
デジタル庁のスーパーエキスパートであるCode for Japan代表の関氏らが中心となり、デジタルシティの実現に向けて定期的に改善・改修を行っている。今後は、観光客向け機能の強化や防災機能の充実も視野に入れ、市民のニーズに応じた進化が期待される。
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まとめ
佐賀市スーパーアプリは、デジタル技術を活用して市民の生活の質を向上させる取り組みであり、公式LINE活用が盛んな目黒区にとっても、大いに参考になる点が多くある。情報発信という点では登録者数18万人の公式LINEの到達率の方が圧倒的に利便性が高いのだが、このスーパーアプリは、デジタル市民証のようなチェックイン機能や、様々なローカルアプリのポータルサイトとしての役割など、アプリならではの利便性をもたらすものであり、LINEとの使い分けで総合的なデジタル区民サービスに資すると考えます。
とはいえ、単にアプリを導入するというだけでは、デジタルによる区民サービスの利便性は大して向上しないと思われる。アプリを通じてどういうライフスタイルの変革をもたらしたいのか、きちんとストーリーが描かれており、ビジョンが明確に示されていること、また、定期的に数値を取り、客観的な指標を作成し、課題を見える化しているあたりも、参考にすべき点だと考える。
おまけ
私がCode for Japanのメンバーであることもあり、視察時にとっても盛り上がりました。
更には、この視察の翌月に、なんと、マニフェスト大賞の授賞式で偶然遭遇!
私は学童のお弁当サービスで、佐賀市はスーパーアプリで、それぞれ受賞というめでたい再会に、記念撮影(^^)
びっくり嬉しかったです!
引き続き、各自治体でのテクノロジー活用事例を学んでいきたいです。