区民センター案件。 計画は停止中。論点は「目的」と「期限」

建替え計画が止まっている区民センターについて、一般質問で区に確認しました。

建設費高騰により公募が不成立となり、計画は一旦停止。現在は 全面的な再検討 に入っています。

しかし、「再検討」と聞いても、何がどう動いているのか区民には見えづらい状況です。


■ ひろこ視点

✅ 今の情勢からすると当面立て替えに着工できないのでは?

✅ 10年以上先の計画を今立てるのは違うのではないか

✅立て替えが先倒しになるなら、まずは当面の安全性と快適性を確保すべき

● PPPスクールで出てきた専門家の指摘もお伝えしました

  • 「そもそも本当に必要なのか?」

  • 「老朽化というなら、期限を示さないのはおかしい」

  • 「期待値の低さと、膨らむ計画のミスマッチがある」

  • 「サイレントマジョリティの掘り起こしや、議論の公開が足りない」

■ 私の質問と区の答弁(概要)

● 令和9年度の“具体化”とは?

結論が決まるわけではない

行うのは、

  • コンセプトの整理

  • 必要な機能の精査

  • 区有施設全体との整合
    つまり、方向性をまとめる段階。


● なぜ計画開始時の平成30年に耐震再調査をしなかった?

  • 平成10年の診断で既に基準以下(Is値0.6未満)

  • 早期建替え前提だったため、平成30年は再調査せず

  • 公募中止で建替えが延びるため、今回あらためて調査


● 着工時期が10年以上先になってしまうのでは?

  • 建設費高騰、人手不足など
    現時点で時期は示せない

  • 内容も柔軟に見直す方針


● それまで現施設はどう維持する?

  • 状態に応じて補修・耐震補強

  • 利用者の安全を優先


■ 私の総括(最後に述べた内容)

「検討する」「適切に対応する」という答弁だけでは、スピード感が見えない。
建替えがすぐにできないなら、必要な補修は早めに行うべき。
補修が遅れれば、建替えはさらに先延ばしになりかねない。

この点には概ね賛同いただきました。


■ まとめ

  • 計画はいったん白紙 → 現在は再検討中

  • 令和9年度に決まるのは「方向性の整理」

  • 耐震調査は今回あらためて実施

  • 着工時期は未定

  • 現施設は必要に応じ補修

 

相変わらず、はっきりしない回答ですが、令和9年には区長が退任するので、それも仕方のないことかもしれません。これまでの7年とこれから令和9年までの2年間、合計9年間もかけて、何も進まない目黒区民センタープロジェクトを抱える目黒区には、大きな旗振りが必要です。